多汗症は病気です。病院で治療できます。

普段の生活は健康だからこそ快適に送ることが出来ます。
ちょっとだけ自分が病気になってしまったときのことを想像してみてください。

平熱からたったの２度体温が上がるだけで

私たちの体は、病気になったとき特にウイルスに感染したときには自らの体の熱を上げてそのウイルスをやっつけようとします。

一般的に風邪を引いたというときにはだいたい体温が平熱から２度くらい上がります。
日常生活の中で２度上がるということはそれほどたいしたことではありません。
例えばお湯を沸かしている最中に２度上がったところでまだまだ沸騰する段階へはほど遠いということが多いですし、気温だって２度上下したところでさほど影響が無いということもあるでしょう。
しかし、私たちの体には大きな影響をもたらすのです。

汗が出てくるだけでも生活に支障を来す

熱が出るという典型的な症状だけが病気ではありません。
最近は暑いわけでも無いにもかかわらず、手や脇、足の裏といった様々なところからたくさんの汗が噴き出す症状に悩まされる方が多くなってきています。
こうした症状のことを総称して「多汗症」と呼びます。
「汗がたくさん出てくるくらいで悩むことがあるのだろうか」と思ってしまいますが、これはなったことのある人にしか分からない悩みです。

ものが滑り落ちてしまう

例えば手汗をたくさんかくタイプの多汗症になってしまった場合、どのようなことが起こりうるのでしょう。
まず、手で何かを持ち上げようとしても滑り落ちてしまいます。
私たちの手はものをつかむためにある程度の潤いは必要なのですが、度を超してしまうと今度は滑り落ちる原因になるのです。
また、紙を扱うような仕事をしなければならないときには紙が汗でしわしわになってしまうということも考えられます。
これでは、とても大事な書類を扱うことは出来ませんね。

日常生活で悩んでいるということは

多汗症は最初に例を挙げた風邪と同じように、ちょっとした身体の異常ではあるのだけれども日常生活に大きな支障を来すということが分かります。
こうした症状に関しては「病気」として定義づけられることが多く、事実多汗症は病気として取り扱われています。
「自分の体質だから仕方が無い」と悩んでいる人であっても、割と何らかの原因があるから多汗症になっているということが多く原因を取り除くための治療を受ければ多汗症を治すことが出来てしまうのです。

病気は病院で治療しよう

当然ながら病気になったら病院に行くのが常套手段です。
実際、多汗症にまつわる治療を市中の病院では広く取り扱っています。
もちろん標榜科目と呼ばれる、その病院が得意としている分野の所は選択しなければなりませんがちゃんとした病院を選べば多汗症の治療を適切に受けられるのです。

あきらめないで病院へ行こう

もしも毎日の生活の中で「汗がもうちょっと止まってくれたらうれしいのに」と悩んでいらっしゃる方でしたら、あきらめずに適切な病院へ行くことをおすすめします。
これから、多汗症の治療に当たってどのような病院に行けばよいのかということについてお話ししていきたいと思います。
私たちの体で起きていることをきちんと受け止めて、適切な治療をしてもらうためには病院選びや多汗症についての知識を得ておくことが必要です。
病院に行く前に個々で知識を確認していただいて、改めてどこの病院に行こうかなと考えていただけたらと思います。